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刑事事件その1~使える弁護人の見極め方

2014/07/22

弁護士の神尾です。

 

「刑事専門の弁護士」「刑事専門の法律事務所」が増えましたね。

ただ、こんなときこそ「賢い消費者」にならなければなりません。刑事事件ほど、見極めることが必要なものもありません。

 

「刑事弁護専門」といいやすい?

刑事事件は、弁護士なりたてのころから経験できる分野です。また、手続も定型化されていて、勉強しやすい分野です。

したがって、気軽に専門と名乗りやすい分野といえます。

ただ、逆にいえば、深く勉強する弁護士も少ない、ということができます。

 

また、民事事件と異なり、相手が弁護士ではありません。検察官であり、裁判官です。そうすると、「あの弁護士ひどいよ」というのが流布されにくい状況でもあります。

そして、検察官はなかなか批評してくれませんから、自分の弁護活動を批判的に検証できる機会に乏しくなります。自己流の弁護活動がまかり通っている世界なのです。

 

また、依頼者の方が切羽詰まっていることが多い類型でもあります。そこで、ある程度高額の弁護料をふっかけても、意外に簡単に契約が取れてしまうこともあります。

 

このように、気軽に専門と名乗りやすい分野なのに、相手の検察官からも依頼者からも批判されにくい。自主的にスキルを磨かない限り、いつまでたっても新人のころと同じような弁護活動をしてしまうのです。

 

良い刑事弁護人はどうやって見極めればいいの?

では、どうやって選べばよいのか。簡単です。厳しい状況を経験している弁護士かを尋ねればいいのです。

 

厳しい状況その1~重大事件を担当してきたか

事件が大きくなればなるほど、検察官が本気を出してきます。当然、スキルを磨かないとボロボロにされます。

マスコミに出るような有名な事件でなくても、例えば「死刑求刑されたような事件は担当してきたか」「強盗殺人事件は何件くらい担当してきたか」など、重大事件の経験数を聞くといいでしょう。

ちなみに私は、死刑求刑は複数ありますし、強殺もその倍以上は経験しています。

 

厳しい状況その2~裁判員裁判を担当してきたか

重大事件とやや重なりますが、裁判員裁判には刑事裁判の最先端が詰まっています。一般市民の方を相手にするので、説明も易しくなります。

裁判員裁判は、場所によって様々ですが、数件やっていれば多い方でしょう。

ちなみに私は、昨年20件を超えた後は、数えていません。

 

厳しい状況その3~保釈をきちんと争ってきたか

刑事弁護人の売りとして、保釈の経験を掲げる弁護士が多くいます。ただ、正直に申し上げると、保釈は、事件の筋さえよければ、少しの努力でどんな弁護士でも獲得することができます。

むしろ、検察庁が保釈について本気で争ってきたような事案をどれだけ押し切ってきたのかが、弁護士のスキルといえるでしょう。例えば、検察庁が保釈決定に対して(準)抗告というものを申し立ててきますが、(準)抗告を何件くらい経験しているのか、を聞くのもよいでしょう。

ちなみに私は、、、これも数えていませんが、年に数件はやっています。「他の弁護士に保釈は絶望的だと言われた」なんて事件もうちには来ますので、相対的に争った経験は増えていきます。

 

じゃあ、報酬の目安は?

刑事手続は、段階的に進んでいくものです。逮捕段階、起訴後公判段階、控訴審段階などなど。

そこで、報酬は、まるっといくらというより、「不起訴でいくら」「保釈でいくら」といったように、段階に応じて値段が設定されている方が実情に合っているといえます。当事務所の料金体系も段階に応じて設定しています。

報酬の相場は、通常は「全てうまくいって」100万円を超えるくらいでしょうか。当然、示談が取れなかった、保釈が取れなかったなどの事情があれば、数十万円単位が最も多いはずです。

数百万円に達する事件は、相当限られるという印象です。

 

今日はかなり真面目に書いてしまいましたが、刑事弁護は、一に経験、二に経験です。

ただ、リーガルハイとまではいかなくても、修羅場をくぐってきた刑事弁護人ほど雄弁ですから(それはそうです、法廷で口で説得しなければなりませんから)、話が長くなってしまったらごめんなさい!


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